価格変更に伴う神奈川県立藤沢高等学校跡地の取得についての陳情
【陳情項目】
1,旧神奈川県立藤沢高等学校跡地の取得に向けて再交渉を行うことを市に働きかけてください。
【陳情理由】
旧県立藤沢高校跡地が遂に県から民間に売りに出されました。
この土地は藤沢市の中心部の高台に位置し、地元の人々が、地域の子女教育のために市に提供した土地です。江戸時代からの市街地である藤沢、本町地区にこのような広大な利用可能な公有地はありませんでした。まさに藤沢市のシンボルとなる土地です。
この度、県は民間に21億9500万円の公募売却参考価格で公示しました。昨年、県は市に民間価格の半額で譲渡するといい、市に提示したのは民間価格50億円の半額25億円です。しかるに、今回の民間提示価格は大幅な値下げです。
これにより、昨年審議していただいた時「無償で提供した土地を高額で手に入れることは市民の理解を得られない」という状況が大きく変わりました。
その上、県は藤沢市の要望を入れて「必須事項」を公募条件に付けたと言いながら、この条件は「10年間が限度で、以降は全く関知できない」と言っています。
遠からずマンション群の林立が懸念されます。安穏としていられない状況であることは目に見えています。一度民間に売却された公有地は永久に戻りません。
また、市は「利用の予定がない。」と言うが、この土地の利活用について市民に対して十分な説明や広く意見聴取をしないまま結論を出しています。今回の藤沢市が取得しないことや、県の民間への売却の姿勢は、先祖が土地を提供してきた地元民にとって青天の霹靂です。
無償提供したかなりの部分は、県立高校として長い歴史の中で近隣子女の教育という無形の形で十分還元されていることは市民の周知の事実です。
県当局は市民の意向を聞くことは「藤沢市に任せた」といい、十分行われたと認識していると言っています。実情は先に述べた通りまったくなされていないと言っても過言ではありません。廃校後の活用については、大清水高等学校との統合の考え方が示された時から、地元住民、文化団体、自然系団体、スポーツ団体などはそれぞれの立場で長期にわたり活用の申し入れをしてきました。この事実は図らずもこの地が多様な活用ができることを示しています。また、湘南海岸線からは初めての高台であり、防災拠点としても重要な土地です。
利用価値を持たない土地に税金を投入するのは無駄遣いです。しかし、利用価値のある土地の議論を尽くさず取得しないと結論づけたのは納得できません。
この土地こそ市長のいう郷土愛を一番強調する場所だと思います。
市に取得に向けての再交渉を行うことを働きかけてください。
2014年12月1日
陳情者代表 藤沢高校跡地を守る市民の会
代表:内田 洋司
藤沢市議会議長
高橋 八一様
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